アートセラピーとマズローの自己実現者に特徴的な個人資質と自己実現への過程に必要だと思われる行動

今日は昨日の記事の続きで、

アートセラピーとマズローの自己実現者についての説明との関係性を書いてみたいと思います。

 

まず、マズローの自己実現者についての説明をご紹介します。

 

マズローが見出した、自己実現者に特徴的な個人資質 と自己実現への過程に重要だと思われる行動(Maslow, 1967による) 

 

自己実現者の特徴

・現実を的確に捉え、不確かさを受容できる。 

・自分や他者を、あるがままに受容できる。 

・思考や行動が自発的である。 

・自己中心的でなく、むしろ問題中心的である。 

・ユーモアのセンスがある。 

・非常に創造性豊かである。

 ・無理に型を破ろうとしているわけではないが、文化に順応させようとする力に抵抗する。 

・人類の幸福に関心がある。 

・人生の基本的な経験に対して、深い理解をもつことができる。 

・多くの人とよりは、むしろ少数の人と深く充実した対人関係を築いている。 

・人生を客観的な見地から見ることができる。 

 

自己実現へと導く行動】 

・子どものように、吸収と集中をしながら、人生を経験する。

・安定的で安全な方法に固執するのではなく、新しいことに挑戦する。 

・伝統、権威や、過半数の声を聞くよりは、自分の感情に耳を傾けて、

・自己経験を評価する。 

・正直でいる。

・見栄や駆け引きを避ける。 

・大半の人と見解が一致しない場合は、不人気になることを覚悟できている。

・責任感がある。 

・何をするにしても、一生命努力する。 

・自分が用いている防衛的な行動や態度を見出し、それらを取り払う勇気をもつ。 

 

 

他者に評価されるための芸術ではなく、

自分を表現するための芸術活動が、

自分を表現し、また俯瞰する作業につながり、

マズローの言う自己実現へと導く行動にもつながるのではと予測します。

 

最初表現活動を始めた際、下記の3つを求める方が多いです。

 

①この表現は心理学的にどういう意味があるのか教えてほしい

②表現したものを他者にプレゼントして他者からの評価を得たい

③表現したものを換金したい(お金になるなら表現活動を行いたい)

 

それが表現活動(アートセラピー)を続けるうちに、

集中することにより頭の中の静けさを取り戻す時間が増え、

思いを形にしていく楽しさを味わい、

そのうちまだ見ぬ自分との出会いを楽しみにされるようになっていきます。

(個人差はありますが)

 

 

前述と後述の差は、

前述は成果主義、後述は存在そのものの肯定です。

 

どちらがいい悪いとか、正解不正解というわけではありませんが、

 

過ごす1分1秒幸せだと感じることができる力を育むことが、

幸せな人生を歩むことに繋がるように思います。

 

手帳にシールを張るとか、作ってみたいものをつくるなど、

どんなことでもアートセラピーです。

 

ぜひアートセラピーを日常に取り入れてみてくださいね。